2022.7

  • 七月が終わります

     

     

     

    葛布の裃に使われていた木綿の縫糸
    江戸後期 18-19世紀

     

     

    袴の紐に巻きました。

     

     

    こちらは先日の風のつよい日曜日、屋外でずっと蝉の聲を聞きながら解きものをしたときのものです。江戸後期の葛布の裃に使われていた木綿の縫糸、白色の葛布裃に、めずらしく浅葱色の色糸が使用されていました。この色の美しさ、手紡ぎ糸の木綿の味わい、小さなものですが、その時代のものです。

     

    この日はずいぶんと長い間、屋外で裂を解いておりました。(つよい風に当たっていたので暑さもまぬがれました。)
    長い時間、ずっと蝉の聲を聞いていたからか、その晩眠るときに耳の奥で 蝉の聲が聞こえているような錯覚がありました。
    夏の季節の中のこと。

     

    もう七月が終わります。

     

     

     

     

  • 開店日のひとこま

     

    こまかな端裂を整える。

     

     

     

    閉店後、ちょっとだけと思い、こまかな整理をし始めたところ、だんだんと盛り上がってきて時間を忘れ。 はっと我に返り、時計を見てびっくりして帰宅。
    裂をしていると小さな裂が出てきます。

     

    昨日の開店日の記。

     

     

     

     

  • 緑地高野裂と白綸子地梅花文様小袖断片裂 のご紹介です

     

     

    緑地高野裂と白綸子地梅花文様小袖断片裂
    江戸時代 18世紀

     

    商品紹介ページに「緑地高野裂と白綸子地梅花文様小袖断片裂」をアップいたしました。
    とても小さな断片裂ですが、緑地の高野裂は珍しいと思います。
    高野裂のほうは、小さな仏などの小さな表具の一部にいかがでしょうか。
    こちらの二種の裂は、それぞれ初めからこの分量しか出てきませんでした。
    小さな作品の表装に、細く切ってお使いになれるかと思います。

    御覧いただけましたら幸いです。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。*sold
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 文月 七月

     

     

    緑地観世水に片輪車文平絹
    江戸時代 18世紀

     

    七月になりました。
    朝カーテンを開けては、まだ梅雨明けでもないだろうにと、妙に真っ青な空と灼熱の太陽に首をかしげていたところ、六月の月末前に梅雨明け発表となりました。連日この酷暑では、日頃睡眠時間が少ない自分もさすがに注意しないと体調を崩しそうになります。冷たい麦茶と梅干しでさっぱりしたり、夜半に瓜の一夜漬けをこしらえてみたり、ぱたぱたと過ごしながらも時間の合間に夏らしい気分を楽しみつつ、この夏を乗り越えないとと思います。どうぞ皆様もくれぐれも御身体御自愛くださいませ。夏越の祓も過ぎ、今年も後半へと向かいます。

     

    「お知らせInformation」と「展示会Exhibition」にご案内をさせていただいておりますが、昨秋の開催にご好評をいただきまして、この秋11月も金沢にて「裂のほとり」展示販売会を開催させていただくことになりました。会場は、昨秋と同じく、金沢・黒門前緑地に隣接する、趣のある建物「雪竹庵」にておこなわせていただきます。詳細は「展示会Exhibition」を御覧いただけましたら幸いです。これから会期が近くなりましたら、こちらを更新してまいります。金沢展、今回も素敵な古裂を並べさせていただきます。どうぞご予定いただけましたら幸いです。

     

    東京での展示会予定につきまして、お問い合わせを頂きまして誠にありがとうございます。今のところ未定でございますが、年内にささやかな企画展がおこなえますかどうか調整中でおります。あたためているテーマがありますので、もしまたお知らせができるようでしたら嬉しく思います。

     

    笹の葉の、七夕も近くなりました。
    日暮れは夏の夜空を見上げてみようと思います。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。

     

     

     

     

  • 緑地観世水に片輪車文平絹のご紹介です

     

     

    緑地観世水に片輪車文様平絹
    江戸時代 18世紀

     

     

     

     

    緑地観世水に片輪車文様平絹のご紹介です。
    こちらの裂は平織の平絹になります。緑地といたしましたが、実物は鶸色(ひわいろ)と言えるような色彩です。江戸中期~後期ころの作品に思えます。穴やしみもあるのですが、褪色している鶸色の色合いに枯れた魅力があり、平絹の型染めの中でも古格が感じられます。あまり出会わない雰囲気の古裂で表装におすすめいたします。
    幅約35,5cm 長さ約60,0cm

     

    詳細はインスタグラムDMまたはメールにてお気軽にお問い合わせ下さい。

     

     

    *こちらの商品は御売約となりました。*sold
    ありがとうございました。

     

    *写真は御購入いただきましたお客様のご了承を得まして掲載させていただいております。