2022.5

  • 雑木林へ

     

    雑木林へ。

     

    金平糖のような小さな花。

     

    雑木林へ。
    久しぶりに目にする木洩れ日に心安らぐ。

     

    奥には白樺が多くあって
    辺りは木々たちのとてもよい香りが漂っていました。

     

    風の音と 鳥のさえずり。
    地面にはたくさんの実生。
    静かなことはよいこと。

     

    金平糖のような小さな花。

     

     

     

     

  • 商品紹介にアップいたしました。茜地花唐草文インド更紗

     

     

    茜地花唐草文インド更紗 19世紀

     

    商品紹介に茜地花唐草文インド更紗をアップいたしました。
    草花の蔓が日本の立涌文様に似てモダンです。
    どうぞ御覧下さいませ。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 梅雨の走り

     

    梅雨の走り。

     

     

    開店日のひとこま

     

    梅雨の走り。 昨日はよく降りました。

    令法(りょうぶ)がまだ咲いてくれています。

     

     

     

     

  • 開店日のひとこま

     

    黄地浅葱格子文絹裂 江戸時代 19世紀

     

     

     

     

    開店日のひとこま

     

    これは江戸期の綾織のはぎれです。
    長い間古い裂に接してきて思うことは
    こうした魅力の裂は
    かけらでないと出てこないということです。
    小さくても充分な世界。

     

    針箱と。

     

     

     

     

  • 開店日の花 クリスマスローズ

     

     

    クリスマスローズと江戸期の袴の縞裂。

     

     

    開店日の花

     

    終わりのクリスマスローズ。
    この花に似合う裂はどれだろうと思い。

     

    水に挿す前に 江戸期の袴の縞裂と。

     

     

     

     

  • 開店日の花 令法(りょうぶ)

     

    江戸期の縞裂と令法(りょうぶ)。

     

    開店日の本日は 店の筒ガラスに令法(りょうぶ)を挿しました。
    枝を水に入れる前に、江戸期の手績みの麻(おそらく苧麻)と絹との交織の縞裂と。

     

     

     

     

  • 端午の節句

     

     

    菖蒲と蓬  
    麻布 舞楽装束の裏裂 江戸後期

     

    夕空が 夏のようでした。
    今日は菖蒲酒をいただきます。

     

     

     

     

  • 皐月 五月

     

     

    こちらは甘野老(アマドコロ)。

     

    瞬く間に春が過ぎてしまい、薫風の季節、皐月になりました。
    道路脇の植え込みには躑躅が彩りよく咲きそろい、店に近い泰明小学校の校庭では、吹き流しと鯉のぼりがかけられ、風のない昼どきは大きな身体を垂直に垂らして、空を泳ぐための風待ちをしています。

     

    この春は久しく遠のいていた春蘭と宝鐸草、翁草の苗を求めることができ、花を身近に置くことができてうれしく思っています。春蘭の淡黄緑色の花の風情はなんともいえない品のよさがあり、まったく見飽きることがありません。これが裏山にだったり、雑木林の陽当たりに咲いていたなら、どんなにかその自然の姿に心浮き立つことだろうなどと思いつつ、小さな植木鉢でうちに来てもらいました。春蘭も宝鐸草も、以前は何年もの間ずいぶんと育ってくれまして、こんなにと花がふえて毎年の静かな春をともに過ごしたものでした。

     

    翁草は残念にも、これまで自分のところでは翌年も芽が出てくれたことがありません。趣のある、いかにも翁の名前をつけてもらったにふさわしい、花の時間の経過が印象的な植物で、早春の頃になると、渋味をそなえた臙脂色の翁草のことが、気持ちの中にほのと浮かんでまいります。そして同時に、手元に求めてきても、自分のもとでは年を越さずに消えていってしまうことも、翁草をつかまえられないような、一抹の淋しさに似た想いも翁草には浮かんでくるのです。重苦しいニュースの日々にあって、草木たちに心を向けることが続く毎日です。

     

    立夏となる端午の節句ももうすぐです。
    この日は年に一度の菖蒲酒をいただきましょう。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。