2024.4

  • ワタナベマキさん新刊のご紹介

     

     

    小学館より 4月23日発行

     

     

    緯縞に絣 木綿と芭蕉 沖縄 19世紀

     

    料理研究家・ワタナベマキさんの新刊『日本の一年、節目の一皿 二十四節気七十二候+行事いろいろ -食で季節を愛でる-』(小学館 4月23日発行)に、ささやかながら関わらせていただきました。季節の節目のお料理と染織品の古裂を素敵にコーディネートして下さいましたスタイリストの城 素穂さん、ありがとうございました。
    よろしければ御覧くださいませ。

     

     

     

     

  • 卯月 四月

     

     

    木綿波文様幟 明治
    Wave-pattern “Nobori” 19th century Meiji period

     

    四月も後半となり、気温も上昇して初夏を思わせるようになりました。
    桜が終わった東京は、辺りの季節感がすっかり変わり、木々たちはやわらかな緑の葉を日々成長させています。どの木も葉が繁ってきて、冬から春の間には聞こえてこなかった葉擦れの音をよく耳にするようになり、その度にああいい音だと耳を澄ませます。この音は太古の昔から変わらない音のはずです。風の吹く音や葉擦れの音、雨の音、水の流れの音、寄せる波の音、そうした自然音をずっと聞いていると、それまで考え込んでいたことや、心がとらわれていた様々なことからだんだんと意識が離れていって、今 広々とした時間の中にいるというそのことに気付かされます。自然音は、時間の音そのもののような想いにもなります。今このやわらかな緑の色を、日々吹き出すように拡げてゆく木々たちの生命力といのちの循環を思うとき、自然界の生きものである草木からいづる色で染められた色彩にも、人の心を動かすちからが在るそのことに、静かに頷けるのです。色の存在と色の持つちから、色に宿る深い美しさを、僅かながらでも伝えてゆければと願います。

     

    新年度になりました。次の季節を呼び込むように、飛沫をあげる波文様の大きな幟(約60,0cm×約414,5 cm)を店に飾りました。波の音を、想いつつ。
    まもなく五月です。

     

     

     

     

  • 商品紹介 Instagramにアップいたしました 木綿白地枝垂れ桜文様紅型裂

     

    木綿白地枝垂れ桜文様紅型裂(端裂)
    19世紀

     

    小さな紅型裂のご紹介です。
    枝垂れ桜の先端部分だけが残されております。
    経年の傷みがあるのですが、実物は画像よりも雰囲気のよい裂で愉しめます。
    価格はお問い合わせください。

     

    こちら御売約となりました *Sold
    ありがとうございました。

     

     

     

  • 商品紹介 Instagramにアップいたしました 白地格子に菱文様更紗

     

    白地格子に菱文様更紗
    インド 18-19世紀

     

    あまり見ない格子の文様の素敵なインド更紗です。
    使われてきた更紗で色彩が淡くなっており、味わいがあります。
    どうぞ御覧くださいませ。
    価格はお問い合わせください。