
【特集の日】2025年5月23日~25日
-糸味の古裂と小品ー 店内

格子に緯絣文様木綿裂 明治時代 19世紀
五月も末になりました。
先日はお蔭様にて【特集の日】-糸味の古裂と小品- を無事に終えることができました。御来店いただきました皆様、Instagramを御覧下さいました皆様、メッセージを頂きました皆様に、心より御礼申し上げます。いろいろと模索しながら企画を考え、ご紹介させていただきたいと思う趣のある古裂を整え、展示会と特集を続けてきております。今回も新たな出会いを頂き、皆様とルーペで糸をのぞいたり、江戸期の織物の糸味を愉しんだりと、三日間とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
ご都合や遠方のお客様で御来店のかなわないことのご連絡も頂きました。お気持ちが心から有り難く、古い裂に向かうことの励みを頂いたように思います。感謝申し上げます。今後も古く素敵な裂地を探し、お好きな皆様に楽しんでいただけますよう、味わい深いものをこつこつ探したいと思います。
古い裂で、これは素敵と思う裂になかなか出会わなくなっておりますけれど、いつも思うことは、「慣れた気持ちになってものを見てはいけない」ということです。そう過ごしながらいると、何気ない裂が持つそのものの佳さに、はっと気付かされることが確かにあります。こうしたお話も、いつか記すことができればと思います。
道端にはもう雨降り朝顔が咲いていて、夏の花の立葵が咲いているのも見かけました。沿道の紫陽花も少しずつ色をみせ始めています。
まもなく水無月です。今年も夏越の祓が見えてまいります。