特別展「古代ギリシャ」の漁夫のフレスコ画を観て

― 「蓮の道草」、ゆるゆると続く ―

 

おどろきの早さで十一月になってしまい、しかももう月末がみえてきてしまいました。
雑多に追われてばかりで、続けているコラム「蓮の道草」が夏以来ストップしておりました。いつも何気にぽちぽちと進めていたりするのですが、アップできていないことすみません。

 

すみません、などと申すのは何ゆえかといいますと、この道草をお読みいただいている方がいらして下さっているとのことを、ここ最近、ぽつり、ぽつりとお伝え頂くことがあり、そ、そうなのだ、と目をしばたたかせたり、でもとてもうれしく思いましたそのことからの言葉なのです。
ホームページを作った時に、カウント?訪問下さった数字が見られるような設定、というのをとくにしていただいてありませんので、こちらではホームページ画面を孤独に(フツウにですが、)目にしている、そういう感じです。
さて、「蓮の道草」、なんだかとても長くなるときも。
次の道草、どうもそうなるかと思うのですが、言葉どおり道草で、気ままに流して下さり、お付き合いいただけるのでしたら幸いです。

 

― ホームページのリニューアル、ただいま準備中です ―

 

ただいまホームページをリニューアルするための準備をしています。
新しくなる今度は、今よりもう少しこまめに更新したいこと願っております。
ホームページでの販売にも努めたく、、不得手なパソコンごと、途中わからなくなり途方に暮れることがないよう、様々な手順操作の壁をなんとか乗り越えなければ、、と思っております。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
リニューアルできましたら「インスタグラム」からもお知らせさせていただく予定です。「インスタグラム」はネットかなづちの私でも手順のやり方教えていただき行えました。どうやら続けてゆけそうです。

 

御覧いただけます中でお気に留まるものがございましたらお問合せ下さいませ。
できましたらメールよりも、まずはどうぞお電話にて営業時間内にお問合せ下さいませ。(通常の営業は月曜日から土曜日・12時―18時です。)
とくに裂の場合は時代を経た天然繊維品ですので、コンディションの詳細やお使い予定のご用途によられましてはご注意いただきたい点があることがあり、お客様とお電話でお話しをさせていただく形でのほうが、スムーズでわかりやすく裂の状態・風合いなどをお伝えできる場合が多いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
引き続き、インスタグラムアップしてまいります。これからもどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

― 海のこと ―

 

秋のうちに海を見に行くのだ。と、それを励みに?しておりましたが、ばたばたとせわしなく過ごしてしまって時間が取れず、結局叶いませんでした。それにお天気もいけませんでしたね。
雲ひとつない、北風吹く真っ青な空の冬晴れの日などは、とくべつ海に行きたくなります。

 

波の音ってこんなにいいものかと。
自然音をただただ聞いて、ザザーンという大きな波音をいつまでも聞いて、
砂浜を歩いて戻って、人がいないともっとよくて。

 

履いている靴でずーっと波打ち際に線を引きずってみたり、へんな歌をつくってみたり。
さて帰るかなというときが来るまで、ずっと波の音を浴びて過ごします。
時間の何かがまるで別な、海辺には不思議な時間も打ち寄せてきている気がします。海風で髪はぼさぼさになり跳ねっ返りますけれど、いいんです。

 

海は音、音。音のすごいグラデーション。音の波。
ものすごく遠い遠い、見えない沖のもっと向こうからやってくる風と音と。
一度のザザーンには一体いくつの音が重なっていて、底から響くあのひとつの音に聞こえているのですかね。
自然からの色も同じように、数えることのできないいくつもの色彩に影響する成分が結合してひとつの色をみせている。それをひとつの色として、感じている。

 

波の音をたくさんたくさん聞いた日は、とてもぐっすり眠れるもので、夢をみない夢の中では、なんだかあたたかな犬になったようなのどかさと安らいだ感じが眠りの底辺あたりを行ったり来たり、漂うようです。
海に行く日を心待つ、師走まえのあるときに、誰もいない蓮の店でわんとひと声言ってみた。

 

もう暫くで次の道草、アップいたします。

2016.11.26

古裂古美術 蓮
田部浩子