この秋11月25日(土)、26日(日)に東京・京橋の草友舎さんに於きましておこないます三人展「艸の会」(大分の花元さん、会場となる草友舎さん、古裂古美術蓮です)に出品予定の古裂を少し予告させていただきます。
古裂古美術 蓮では “断片裂を中心として”、企画展をおこないます。
長い間少しずつ集めてきました断片裂で日本の縞・格子裂、インド更紗・ヨーロッパ更紗の断片と渡り裂の断片少々、そして草木からの美しい染め色の江戸時代の断片裂たちを各ご紹介させていただきます。
小さなひとひらの古裂たちは小品や酒器のお仕覆に、工夫の表具裂や額装に、鑑賞に、作品との取り合わせに、そして染織資料としてとても奥深く糸と色彩の凝縮した世界がそこに広々と展開されております。
遠く時代を経ていつしか断片となっていった古裂の気分を皆様に愉しんで御覧いただけましたら幸いです。
また、個人的ではございますが、時代のある美しい「単色無地」の古裂だけで展示会をおこなってみたいことは、長年の想いとしてあたためております。
空間を古色でうめつくす「色」が持つ美しい世界を皆様に御覧いただける時がいずれやってまいりますよう、古裂古美術蓮はひとひらの古裂をこれからも探してゆければと願っております。
艸の会開催が近くなりましたら、あらためて出品の古裂をご紹介させていただく予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。