能装束解き裂 部分 江戸時代


五月になりました。
令和元年五月一日。今日、新たな時代が時を刻み始めました。
ひとつの時代が終わりを迎え、改まる時の移り変わりにこうして静かに過ごせることに、何かどこかで白い花を摘んできて、何か「時」に向かって小さな花でも手向けたくなるような、そんな想いがふと浮かんだりしました。
それなら花数の少ない宝鐸草がいい、宝の文字が入っているし、ことほぐ今日の日にはわるくない、などと、新緑の谷戸でも歩いて宝鐸草を見つけに行きたくなるような気になりました。残念ながらこの辺りに谷戸などあるはずもなく、窓の外の緑を見ては、暫しの想像はやがてしぼんで消えていったのですが。

 

さて、薫風の五月も一気に過ぎてゆきそうです。六月は青花の会骨董祭に出展いたします。詳細は追ってお知らせいたします。そして誠に恐縮ですが、六月の準備のため、五月の開店日を九日(木)のみとさせていただいております。裂を整える作業は常に続いていることなのですが、細かな手作業につき、今月は特にこのようで、誠に申し訳ございません。お問い合わせ等はお気軽にお電話にてご連絡下さいませ。
令和の新緑の季節です。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。