2017.7

  • この秋 企画展をおこないます。

     

    小袖解き裂 経糸 絹 緯糸 木綿


    企画展のお知らせです。
     
    この秋 11月25日(土)、26日(日)に東京・京橋の「草友舎」さんに於きまして、
    大分の花元さん、草友舎さん、古裂古美術 蓮の三人展「艸の会」(そうのかい)を企画いたしております。ささやかではございますが、それぞれの持ち味を活かした愉しい企画展にて皆様をお迎えできますよう、三人で準備を進めてまいりたいと思います。
     
    会の名前は「艸の会」です。
    会の名を、さて何としようと皆さんで話し合っている時に、三人とも店の名に“くさかんむり”があることに気がつきました。そこからこの名が生まれました。
    艸は草の総称になります。
     
    古裂古美術蓮では、少しずつ集めてきました心惹かれる裂たちを、艸の会にて皆様に御覧いただけますように、古裂を整える作業を秋に向けて続けてまいりたいと思います。
     
    皆様に支えていただき、蓮を出発させてこの秋で24周年になります。
    初めておこなう企画展に、古いもの、美しいものを愛する花元さん、草友舎さんとご一緒させていただけることを、お二人に心より感謝いたしております。
    古裂古美術蓮らしい、多くは集められないひとひらの裂たちを、愛情持ってご紹介させていただきたいと思います。
    愉しみに準備してまいりますので、どうぞ「艸の会」を秋の日のご予定にかぞえていただけましたら幸いです。
     
    詳細が整いしだい、あらためてホームページ、インスタグラムからもお知らせさせていただきたいと思います。
     
    どうぞよろしくお願い申し上げます。
     
     
     

  • 夏休みのお知らせ

     

    秋草に蝶 小袖解き裂 江戸時代


    夏休みのお知らせ
     
    蝉の聲が聞こえてまいり、夏本番となりました。
     
    古裂を整える作業のため、八月はお店をお休みさせていただきます。
    お問い合わせ等ございましたらお電話かメールにてご連絡下さいませ。
     
    インスタグラムは八月も折々にあげさせていただけたらと思っております。
     
    どうぞよろしくお願い申し上げます。
     
     
     

  • 今日は七夕

     

    朝顔の絞り裂 明治期~大正頃


    七月七日の今日は七夕です。
    街では店先に笹と短冊で七夕飾りをしているお店があちらこちらに見うけられました。
    多くは笹がほんものではなかったのが、少しだけザンネンだったでしょうか。
    とはいえ笹を用意できなかった自分ですから、何も言えないのですが。
     
    東京・入谷の朝顔市も、昨日から始まっています。
    涼しげな朝顔の絞り染めの裂を店にかけて夏仕度です。
    七夕が終わると、いよいよ夏がやってきます。
     
     
     

  • 七月 文月

     

    表具裂 金襴ほか 江戸時代


    七月になりました。
    笹の葉さらさら、季節はもう七夕です。
    七夕の日は牽牛織姫の神話伝説のほかに、女性の裁縫の上達を願う「乞巧奠」(きっこうでん)の年中行事、また、一年の季節の節目におこなわれる禊ぎ祓いと関係した行事が日本の各地でみられたりと、様々に祈願が籠められる重要な日といいます。
     
    七夕の晩に願いをかけ、小さな蜘蛛を金銀の小箱に入れて翌朝蜘蛛の巣が張られていたら、裁縫が上達したことになるのだとか。裂をさっと手早く整えられる、そんな上達に置き換えたいところです。
    でも願いをかけても小箱の中の暗闇が心地よくて眠ってしまう、巣を張らない小さな蜘蛛をつかまえてしまいそうです。…地道に裂を整えることにします。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。