麻浅葱地花丸文型染 江戸時代
五月になりました。
木々の緑がまだやわらかな色をしているこの季節は、窓を開けたまま過ごせること室内に風の道ができて心地よいです。
以前この季節に窓を開け放していたら、何を間違えてか部屋の中に勢いよく雀が飛んできてしまい、手狭な室内で雀も私も大慌てしたことがありました。
窓の前の大きな欅の木に安心してそのまま飛んできたのだと思いますが、この季節になるとあの雀の一件を思い出し、開け放した窓に大丈夫かと、時折り目を向けてしまいます。
愛らしい鳥が刺繍された裂の断片など探してみたい気分です。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。