2021.7

  • 古裂をせんとや生まれけむ

     

     

    古裂をせんとや生まれけむ

     

     

     

     

    古裂をせんとや生まれけむ

     

    そんな言葉を思い浮かべながら、暑い夏 裂を整える。

     

    染めは茜でしょうか。
    風合いたまらず。
    裂のほとりⅦ 前期 単色の美 にお持ちいたします。

     

     

     

     

     

  • 蝉の聲が聞こえる

     

     

    蝉の聲が聞こえる

     

    梅雨明けが近いようです。
    もう、蝉の聲が聞こえます。

     

    夕暮れに。

     

     

     

     

  • 展示会に関するお知らせです

     

    9月・10月の銀座での展示会と、11月の金沢での展示会につきまして、開催時間と会場場所等を「展示会/Exhibition」にお知らせいたしました。また、9月・10月開催予定の「裂のほとりⅦ」では、タイトルをよりシンプルにし、「展」の文字を外しました。それぞれ情報欄を更新いたしましたので、お時間のあるときにでも御覧いただけましたら幸いです。

     

    展示会までまだ少し先ですが、お問い合わせをいただきまして励みを頂き誠にありがとうございます。裂の作業が続き、「商品紹介」に届かずにおり大変申し訳ございません。引き続き、こつこつ裂のことにいそしんでまいります。何卒よろしくお願いいたします。

     

     

     

     

  • 文月 七月

     

     

    木綿浪間に鳥文様型染裂(部分)
    江戸末-明治 19世紀

     

    七月になりました。
    七月というと最初に思い浮かぶのは七夕で、その次はお盆でしょうか。
    笹の葉さらさらの笹を買い求めてきて、折り紙で色とりどりの飾り物を作り、短冊をかけたりしました。幼い頃のことです。この時季になると、お茄子が頻繁に食卓にのぼるようになり、お茄子が夏の食べ物であることを子供心に自然と察知したような気がします。毎朝のお茄子のぬか漬けのつやつやとした紫色、焼き茄子、炊いたお茄子、そんなお茄子がお盆になると苧殻の足を付けられて、きゅうりとともに、お仏壇で牛馬になることに興味津々でした。七夕飾りの笹も、お茄子ときゅうりの牛馬も、飾り終えると近くの川に流しに行った、よき時代でした。迎え火と送り火は少し遠慮がちに今も続けています。梅雨が明ければ、もう夏です。

     

    九月に開催予定の展示会「裂のほとりⅦ」の準備をしております。
    魅力的な古裂を皆様にご紹介できますよう、いろいろと進めてまいります。
    十一月の金沢展示会とともに、今後またお知らせいたします。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。