
姫水木。
蓮の店は四坪とささやかな空間ですが、古いビルの角部屋で、大きな窓がL字形に3つあるので、自然光の入る明るい店内です。夕暮れになると、辺りのバーの小さな看板にネオンが灯り、その色がくもりガラスに映って窓がカラフルになります。夜の帳が下りた銀座の路地裏は、昭和の雰囲気がまだよく残っています。目にふれるくもりガラス越しのネオンの明かりは、電光掲示板とは異なるひと昔前の心地がして、どこかのバーから音楽が聴こえだすと、今日も暮れゆくといった思いになります。
この3つの窓は、開けすぎると店内の裂が飛ぶほどの風の通り道をつくります。今の状況では換気に気を配りますので、御来店には窓を調節して開けますが、換気はよいもののその分ずいぶんと寒くなるので、ご予約頂いたお客様にはその旨をお伝えし、暖かくしてお越しいただいております。現在急速な感染が拡大しており、今後の状況が気がかりです。どうぞ皆様御自愛下さいませ。
枝ぶりの大きな姫水木を求めました。蕾が固くても、黄浅緑の小さな花がこぼれるように咲いてくれます。この写真を撮った先日からは蕾がふくらみ、今はもう枝々に花が咲こうとしています。こうした寒さの時季に咲く花の風情には、少しの緊張感が感じられるような気がして良いものです。
年明け一月から慌ただしく過ごしてしまい、商品紹介とホームページの更新が暫くおるすになってしまいました。今後とも御覧いただけましたら幸いです。
まもなく二月がやってまいります。

窓に灯るネオン。

梅のほころぶ時季に足を運ぶ山種美術館。