
麻浅葱地小桜文様型染め
江戸後期 19世紀
今年の桜は昨年よりも開花が遅く、道路沿いに並ぶ桜たちも蕾をまだ閉ざしています。気温が上昇したお天気の日に、一気に咲きほころぶのでしょう。花の季節まで、あと少しです。
この三月は何とも忙しなく過ごしてしまい、webサイトの更新もInstagramの投稿も及ばず、日々時間が猛ダッシュで過ぎてしまったひと月でした。Webで御覧いただく商品のご紹介が進められておらず、大変申し訳ございません。もっとご紹介させていただけることを目指したいと思います。
現在、仕覆裂と表具裂に関するお探しの裂について、お客様から直接のお問い合わせを多く頂いております。お問い合わせを頂きました場合ですが、お探しの裂について、一度お客様とお電話にてお話しをさせていただいております。メールのみのやりとりでは、お問合せの裂について把握しにくいため、必ずお電話にてお伺いをさせていただいております。どうぞお気軽にお電話にてご相談下さいませ。裂も骨董ですので、巡り合ったときでなければ店としても入手が叶いませんが、お探しの裂についてお伺いさせていただけましたら、お役に立てることもあるかもしれません。
仕覆裂、表具裂に関しましては、茶器や本紙との取り合わせやつり合い等、私自身も勉強を続けるほかありませんが、皆様の大切にされている御品物を引き立たせる色目や質感、全体を調和に導く細やかな何かを、お客様と考えさせていただけましたらと思います。細かな部分、細やかな違いこそがとてもだいじな部分であるように思えております。
昨年九月に移転開店してから早六カ月。今月で半年が経ちました。初めて当店にお越し下さるお客様との出会いの機会も増え、引き続きこれからも、時代の雰囲気を纏った素敵な古裂を探してゆければと思います。
三月も終わり、まもなく四月です。