本日の午前中、用事で溜池山王界隈へ行きました。大通りから裏道へ入り暫く歩くと、大きな建物の敷地内なのですが、ちょっとほっとするような景色の場所があります。人工ですが、奥の方に小さな滝が造られていて、その水音がいつも聞こえています。周囲の植物の手入れも行き届いており、何かそれが事務的な冷たい感じを受けません。その空間で、自然が愛でられているような印象です。一度その滝の前まで行ってみたい気になりますが、柵はないものの、人の行き来を見たことのない、静かな敷地に入ってゆくことがはばかられ、いつも滝が見えるところで暫し足を止めてから、今日もまた通り過ぎてきました。
その敷地の手前に在るまだ若そうな枝垂桜が、花数少なく、とてもふんわりとした立ち姿で今日咲いておりました。逆光でうまく色が撮れませんでしたが、昔贈答品で薔薇の花の形をした桃色の角砂糖がありましたが、ちょうどあのような感じです。薔薇の角砂糖が、愛らしくふんわりと枝垂れているようでした。ふと、「やすらい花」のことを思いました。今の状況が少しでも早く終息に向かいますよう、無病息災を願いました。
明日28日は仕入れで足を延ばす予定でおりましたが、東京都からの今週末の不要不急の外出自粛要請を鑑みて取りやめました。スケジュールどおりではございますが、明日土曜日お店はお休みにさせていただきます。お客様に御来店いただきますにも今週末の状況をふまえますと、移動中お客様に差し障りがあるといけないと思っております。何卒ご了承いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、古裂のお問い合わせはいつものように、お気軽にお電話にてお尋ね下さいませ。また愉しい古裂がご紹介できますよう、引き続きいろいろとつとめてまいります。