
東博の銀杏の大樹

大樹の下にて
今、街路樹の桜の葉の紅葉がたまらなく美しいです。
落葉になり梢に残る葉の、あの作り出せない赤々とした色彩の移行と明るさのグラデーションに思わず眼を見張ります。
写真は一昨日の午前中に足を運んだ、上野の東博で見た銀杏です。明日29日(日)までの特別展「桃山天下人の100年」をぎりぎり間に合い観てまいりました。帰りぎわ、東博の門を出る手前の奥に、とても立派な銀杏の大樹があることに気付いて木の下まで行きました。幹周りがそうとうあり、樹齢どのくらいなのでしょう。黄色の木蔭は明るくて暖かで、大樹に守られているようで、ここで本でも読んで一日過ごせたらなあと思いつつ、銀杏の落葉をすこし拾いました。
展覧会へは久しぶりに長谷川等伯の「松林図屏風」がとても観たくなり出かけたのですが、もしも「何かおひとつどうぞ」などと空想するなら、桃山の黄瀬戸立鼓花入 銘 旅枕を包んでいただこう、とか、織部黒沓茶碗 銘 捨小舟も好いし、などと、すこぶる気ままな思いで展覧会を観てまわりました。
まもなく師走がやってまいります。