2022.6

  • 絹白地丸文様袈裟解き裂 のご紹介です

     

     

    絹白地丸文様袈裟解き裂 
    18-19世紀 江戸時代

     

     

     

     

    絹白地丸文様袈裟解き裂 のご紹介です。
    江戸時代 18-19世紀

     

    異国的な雰囲気を持つ、あまり見かけない丸文様の絹裂です。波状の丸の中に西洋風の花が表現されております。こちらは裂の形状と、縫い合わされていた部分の褪色の様子から、もとは袈裟だったことが推測されます。 文様部分の色糸の、植物染め独特の色の美しさが味わい深く、西洋的な香りのする珍しい染織品と思えます。6点の裂になります。表具裂におすすめいたします。

    詳細はインスタグラムDMまたはメールにてお気軽にお問い合わせ下さい。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。*sold
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 紅花染め 縬(しじら)江戸後期 のご紹介です

     

     

    紅花染め 縬(しじら)
    絹織物 江戸後期 19世紀

     

    紅花染めの縬(しじら)のご紹介です。
    幅 最長29,5cm  長さ 115,5cm

     

    紅花染めの染め色の状態が大変良好に保たれており、とても美しい作品です。こちらは子供の着物を解いた解き裂になります。傷みのある部分がありますが、江戸期の絹織物としては良好と判断しております。褪色している部分の色彩の移行に得も言われぬ魅力があり、こうしたところが草木からいづる色の、古い時代の裂の持つ特有の美しさと思えます。
    詳細はインスタグラムDMまたはメールにてお気軽にお問い合わせ下さい。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。*sold
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 茜地花菱繫ぎ文様暹羅更紗断片のご紹介です 

     

     

    茜地花菱繫ぎ文様暹羅更紗断片
    インド 18世紀

     

     

    茜地花菱繫ぎ文様暹羅更紗の断片裂4点です。
    仕覆を作製した残り裂であることがうかがえます。
    大切に今に遺されてきた断片裂です。
    染織資料に、コレクションにいかがでしょう。
    こちらの価格等詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。*sold
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 雨の同心円文

     

     

    雨の同心円文

    雨が降りはじめて
    建物の前の小さな池一面に
    数えきれないほどの同心円文が現れて
    その刹那に見とれた。

     

    時を知って 未草(ひつじぐさ)が咲いていました。

     

     

     

     

  • 商品紹介にアップいたしました 茶地生絹有職装束解き裂

     

     

    茶地生絹有職装束解き裂
    江戸時代 18-19世紀

     

    商品紹介に茶地生絹有職装束解き裂をアップいたしました。
    梅雨の頃の空気感にこの裂が似合うように思い、6月最初のご紹介とさせていただきます。
    どうぞ御覧くださいませ。

     

    *こちらの商品は御売約となりました。
    ありがとうございました。

     

     

     

     

  • 水無月 六月

     

     

    茶生絹有職装束解き裂
    江戸時代  18-19世紀

     

    六月になりました。
    早くも一年の半分が過ぎようとしています。六月三十日は夏越の祓です。

    この日は三角形のういろうに甘い小豆がのるみなづきを、今年後半も無病息災で過ごせますよう、祈願しながらいただきます。夏への時間を橋渡しする、美味しくて楽しみなお菓子です。
    このごろはデパ地下のお菓子屋さんでは、桜の頃からみなづきが売られております。お菓子屋さんをのぞくたびに、みなづきのあることに気を取られてしまうのですが、やはり季節を違えたくない思いがあって、せめて六月の声を聞くまではと、ひたすら眼差しだけ向けておりました。そんなことで、ようやくみなづき解禁です。三十日には早いですが、次回は包んでもらうことにいたします。今年も無事に頂けるという、そのことに感謝して。

     

    数日前の出張の京都では、夕刻前にお気に入りの和菓子屋さんに立ち寄ってみましたが、足どり急いだものの、営業時間に間に合いませんでした。残念でしたが、ぽちぽち周辺を歩くことにし、今回の出張で仕入れた古裂たちに思いを巡らせました。
    歩きがてら立ち寄ったお店に、実山椒の佃煮の袋が美しく並べられてあり、先日久しぶりに出かけた雑木林で山椒の大木をみつけたことが思い出されて、ひとつ佃煮を買い求めました。その大木には山椒の実が降るほどに、それは見事に生っておりました。実を採る人もいない、陽当たりから離れた場所にひっそりと葉を繁らせている山椒の大木に、淋しくはないのかと、何となく語りかける思いがしたものです。こちらのそんな思いはよそに、自然の中にいてのびのびと枝を張らせている山椒なのでしょう。

     

    画像は桔梗に似た花が織り上げられている装束裂です。
    梅雨になる前の空気と似合うような気がして、六月最初の写真にいたしました。
    地色の茶の色合いがやわらかできれいです。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。