
濃紺地唐花文金襴 江戸時代
表具裂 一文字上下部分
蓮の道草63「除夜の日に」をアップいたしました。
お暇なときにでも御笑覧いただけましたら幸いです。
もうすぐ除夜の鐘が撞かれますね。
皆様暖かくされてお過ごし下さい。
蓮の道草63「除夜の日に」アップいたしました
2021.12.31
濃紺地唐花文金襴 江戸時代
表具裂 一文字上下部分
蓮の道草63「除夜の日に」をアップいたしました。
お暇なときにでも御笑覧いただけましたら幸いです。
もうすぐ除夜の鐘が撞かれますね。
皆様暖かくされてお過ごし下さい。
ふたつの太陽
2021.12.22
師走はじめの北の丸公園
この銀杏も双子のよう
暦を見れば師走も残り少なくなり、本日は冬至を迎えました。
このところ夕方の暗さがとても早くやってきて、裂の作業をしていてふと顔を上げると、まだこの時間なのにえっと思うほど、窓の外が真っ暗だったりしていました。そして冬至まであと何日だろうと思ったものです。忙しなくしていて忘れないようにと、前もってかぼちゃも買っておきました。
冬至といえば太陽で、今日を境に太陽の光に力が増してゆき、少しずつ陽が延びてゆきます。冬の夜の、闇の深さはこれからまだ続きますが、冬至を迎えると除夜ももうすぐ。今年も暮れゆくことを想うのです。
この時季の朝、住まいの窓から、ちょっと珍しい光景を目にすることができ、それはふたつの太陽を見ることができるのです。もちろん、ほんとうの太陽がふたつではないのですが、東の空にまだ低くのぼる太陽が、西側に在る建物のガラス部分にそっくりそのまま反射して、丸く大きな太陽が左右対称の位置で、ふたつ照るのです。まるで双子の太陽の登場です。それはほんの2,3分だけの間、ほぼ完全に双子の状態になり、その後本物の太陽がのぼるにつれて、反射した太陽は光が移ろい、やがて消えてゆきます。太陽が移動していることがわかります。 冬至の今朝、そのふたつの太陽をながめることができ、ささやかに双子の太陽にこの一年を想い手を合わせました。
残る師走の日々、ラストスパートでぱたぱたと出張諸々、裂に過ごしてまいります。
暮れに向かい、どうぞ皆様もお気をつけてお過ごし下さい。
商品紹介にアップいたしました
2021.12.18
染分山道文様小袖裂
江戸時代 19世紀
雪花のよう
商品紹介に写真の「染分山道文様小袖裂」をアップいたしました。
まるでクリスマスをイメージして染められたような、とても珍しくて斬新なデザインの江戸時代の絞り染め裂です。縦方向にしぼのある楊柳地です。 毎年クリスマスの季節にお部屋に飾って愉しめます。額装にされるとほんとうに素敵な作品です。稀なほど染め色の状態が良く、とても美しいです。詳細は商品紹介を御覧下さいませ。
*こちら3点御売約となりました。
ありがとうございました。
師走 十二月
2021.12.2
今年も師走となりました。
大変多くの皆様に御来場いただきました金沢での展示会が無事終了し、東京に戻りました裂たちの、展示会後の裂の作業もそのままに、関西に出張してまいりました。
京都ではタクシーの運転手さんが 今年は高雄の紅葉がまだ見ごろだといったお話をされ、「もう、真っ赤ですわ。」と言われたのを聞き、私もいつかはこの時季に高雄へ行って、心ゆくまで真っ赤な紅葉の景色に浸りたい…などと思うそばから、赤色といえば、抜群のコンディションのインド更紗の、茜地の真っ赤な色彩が瞬時に思い浮かび、運転手さんを真似て心の中で「もう、真っ赤ですわ。」と言葉をなぞっておりました。京都駅からバスで約1時間の高雄には、ずいぶんと昔に出掛けたきりです。この秋は九月から展示会が続きましたので、少しばかりひと息つこうかと思ったり。海に行き、波音を聞きたいので出掛けたいところですが、諸々の所用と出張が続きます。引き続き、裂とともに過ごす師走です。
冬の夜空の、青に属したあの何ともいえない遠い色。夜空をよく眺めます。
きっとあっという間に暮れがやって来るのでしょう。
皆様も御自愛下さいませ。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。