
柚木沙弥郎の染色 もようと色彩 展
東京・駒場の民藝館で開かれている「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」の展覧会を、少し前に観てきました。展示されている作品の多くが眼に気持ちに心地よく、民藝館の建物の中の空気と相まって、「模様」というものの楽しさをあらためて感じることができました。
写真の着物は広間正面に展示されておりました。「型染むら雲三彩文着物」です。
午前中早めで人もまばらだったので、この着物の前に少しの間いることができました。
眺めているうちに、むら雲のもようとその空間とがかもしだすものに、山の稜線をみているような、海の水平線をみているような、何か自然に迎えられているような、そんな気分にさせられる、自然がここに在るようで、この素晴らしい作品にひたすら感激して帰ってきました。
その日は雑木林の中を散歩したあとのような清々しい気分で一日を送りました。
日本民藝館で6月24日までです。