2019.1

  • 初雪舞う

     
    今日、東京都心は初雪が降りました。
    道を歩いていて、白いものが舞い降りてきました。
    今は冬なんだなあ、と思いながら、特別寒い空気の中、先を急ぎました。
    「蓮の道草42」、少し記しました。
     
     
     
     

  • 睦月 一月

     

    立縞地梅花蝶文仕覆裂


     
    新年明けましておめでとうございます。
    旧年中は大変お世話になりまして、ありがとうございました。
    今年も皆様に趣のある裂をご紹介させていただけますよう、いろいろと努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
     
    新春にふさわしく、東京は雲ひとつない、ぬけるような青空の元旦となりました。
    今はその光景をあまり見かけることもないのですが、空があんまり青かったので、何だか凧揚げでもしてみたいような気分になりました。
    幼い頃のお正月には、道を歩いていると、姿は見えなくても辺りのどこかから、誰かが羽根つきをしている音が聞こえてきたりしたものです。暮らしの中の、そういった一瞬の時間を見事に描いて表現し、見せてくれた谷内六郎さんの絵の世界が、今日のような穏やかなお正月には心に映し出されます。冬枯れの雑木林の中を、小枝を踏みながらてくてく歩いてみたくなります。
     
    穏やかな陽ざしに、つい裂を整える作業をしたくなりますが、元旦は糸を切ったり、鋏を持つことはしないものなので、今日ばかりはゆっくりと。街路樹の桜は季節を知っていて、その枝先にふくらみを見せていました。春が待たれます。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。