2020.7

  • 七月が終わります

     

     

    丹波布・和更紗・絹縞裂・ヨーロッパ更紗・格子木綿・唐木綿 断片裂 18~19世紀

     

    梅雨明けが遅れており、そろそろ夏空が見たくなってまいりました。
    蝉の聲もよく聞かれるようになり、雨降りの木陰にでもいるのでしょうか。
    今月は思いのほかとても慌ただしく過ごしてしまいました。眠るのも急いで眠るような、ぱたぱたと、ほんとうに時間が過ぎるのは早いです。
    七月は商品紹介のページが進まずに申し訳ございません。またいろいろと愉しい古裂をご紹介させていただきたいと思います。ぜひ御覧下さいませ。
    七月が終わります。八月も、皆様もどうぞお気をつけてお過ごし下さい。

     

     

     

     

     

  • 八月のお知らせ

     

     

    ヨーロッパ更紗の小座布団 19世紀

     

    八月は店舗の営業をお休みいたします。
    店舗休業中の間も通販はおこなっておりますので、商品のお問い合わせ等ございましたら、お気軽にお電話かメールにてお問い合わせ下さいませ。

     

     

     

     

     

  • 初蝉

     

     

    麻布 江戸末

     

    昨日の夕刻、銀座泰明小学校の後ろにある小さな公園から、初蝉の聲が聞こえました。今年初めて聞く蝉の聲は、梅雨寒の小雨が降る日にでした。行き交う人たちは皆傘をさしてマスクをして、先を急いで足早に歩いていました。
    まだ本調子ではない蝉の聲を聞きながら、夜になりかけの、きっとこのくらいの時間のことを「逢魔が時」というのだな、などと思いながら角を曲がると、もう蝉の聲は耳に届きませんでした。
    この夏は、どのような夏になるのでしょうか。皆様も引き続きお気をつけてお過ごし下さい。

    写真は洗い整えた江戸末頃の麻布(おそらく苧麻)です。
    このところ妙に涼しいですが、梅雨明けも近いのでしょうか。
    夏の夕暮れや夜空のあの色。時間が見せてくれる色に、この夏も会えるはずです。

     

     

     

     

     

  • 明日は七夕

     

     

    明日は七夕。

     

    明日は七夕です。
    雨があがりますよう。

     

     

     

     

  • 文月 七月

     

     

    浅葱地花唐草文インド更紗 17~18世紀

     

    七月になりました。
    今日は一日梅雨の晴れ間で、風がつよく、窓の外からは風の音と繁る木々たちの葉擦れの音が聞こえていました。こうした自然の音は平安時代から、もっと前の太古の時から、変わらない音でしょう。心地よい音の走りを耳で追いかけていると、近づいた七夕の“笹の葉さらさら”という言葉も音として浮かんできました。
    幼い頃は笹に七夕飾りをしました。そして七夕が終わると近くの川に、飾りのついた笹を流しに行きました。今ではとても出来ないことですね。流した笹が、流れの途中で引っかかったり、水の勢いでまた流れて行ったり。そのうちに遠く見えなくなると、広い海まで行ってくれるかな、などと子供心に空想に耽ったものです。あの川に流されて遠のいてゆく七夕飾り、願いごとを書いた短冊の色紙の、桃色や黄色のとりどりの色が沈んでは浮かぶ、その繰り返しを見えなくなるまでずっと見ていたのは昭和の橋の上でした。

     

    写真は十七~十八世紀頃に製作された浅葱地花唐草文インド更紗です。(ご購入いただいたお客様のご了承をいただき掲載させていただいております。)
    初蝉の聲が聞こえてくると、暑さでアイロン仕事も遠のきがちです。 でも、皆様に愉しんでいただける古裂をまたご紹介させていただきます。
    今月もよろしくお願いいたします。