白麻地雁模様型染
八月になりました。
昨日は今年前半最後の出張でした。一泊したいところですが、翌日の予定があるので、せわしなくも日帰りです。仕事が終わると、どこかへ足をのばすほどの時間もなく、時はすでに夕刻です。帰りの新幹線までのひとときは、その時々で気の向くお店に入り、一人冷たいビールを呑んで一息つく。昨日立ち寄ったお店のおつきだしは、小鯵の南蛮漬けでした。上品に小さな小鯵の、甘くないお酢加減が、暑かった一日の疲れを取るようで、おかわりしたいくらい美味しかったです。七月最後の日で、今年の祇園祭りも今日で終わり。明日はもう、八月なんですね。早いですよねえ。そんな会話を女将さんと交わしながら、まだ日の暮れない外の明るさを、お店の引き戸のガラスから眺めつつ、お箸を動かしていました。ひんやりと汗をかいたガラス徳利の冷酒も、もちろん片付けてきました。時間になりお店を出ると、昼間の熱気は残るものの、いい風が。今年も半分が過ぎたのか…と、いろいろと振り返る想いをこの地に残して、駅へと向かった昨夜です。
八月は、お店をお休みさせていただきます。古裂を整える作業にいそしみます。十月の25周年記念展についてのお問い合わせや、そのほかのお問い合わせがございましたら、お気軽にお電話かメールにてご連絡下さいませ。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。