2022.9

  • 金木犀

     

     

    木綿の絣を洗う。

     

    今朝窓を開けると 金木犀の香りがしました。
    どこで咲いているのか毎年わからない、いつもの金木犀です。
    風の通り道になって香ってくるこの木の無事を知り、深まる秋を想います。

     

    風合いのよい木綿の絣の裂を洗いました。
    藍の絣糸がきれいです。

     

     

     

     

  • 「展示会 Exhibition 」金沢展 更新いたしました。

     

     

    草花蔓草入菱格子文様更紗 
    インド 17〜18世紀

     

    「展示会 Exhibition 」の金沢展を更新いたしました。
    開催に際しての詳細、整理券配布につきまして等、その他ご案内しております。
    お手数ですが、こちらをご確認くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

     

    写真はインドネシアにもたらされた17-18世紀のインド更紗です。
    幅約40~44,5㎝、長さ約29,0㎝、何度も水をくぐって時間に晒された風情が魅力です。
    金沢展にて御覧いただけましたら幸いです。

     

     

     

     

  • 折り鶴のたとう

     

     

    折り鶴のたとう。

     

     

    たくさん。

     

     

    単色の美・江戸後期の紫地無地絹

     

     

    手持ちの和紙をたたんで、折り鶴のたとうを作りました。
    友人の外国の方への贈り物の箱に忍ばせて、昨夜郵便局へ。
    暗い夜道に虫の音が鈴のようでした。

     

     

     

     

  • 展示会 Exhibition 更新いたしました

     

     

    2022年11月開催 裂のほとりⅨ -金沢にて-

     

     

    木綿と山繭の交織 小格子裂 18世紀

     

     

    展示会 Exhibition を更新いたしました。
    ゆっくりペースですが、これからInstagramにて出品予定の古裂をご紹介させていただきます。
    楽しんでいただけましたら幸いです。

     

     

     

     

     

     

  • 朝顔の色水

     

     

    李朝白磁に朝顔の色水を。

     

    植木鉢の朝顔が、今年はよく咲いてくれています。
    今朝咲いた朝顔で、懐かしい色水をしてみました。
    李朝白磁に似合うでしょうか。
    今日は江戸末-明治の紅花染めの麻布を洗いました。

     

     

     

    紅花染めの麻布を洗う。 江戸末-明治

     

    夕風が吹いてこの麻布はすぐにさっぱりと乾きました。

     

     

     

     

  • 長月 九月

     

     

    11月開催 金沢展 出品予定より
    インド更紗 日本の縞・格子・単色の古裂

     

    九月になりました。
    木々からはまだ暑さの蝉の聲が聞こえており、足もとの草むらからは、秋の訪れを知らせる鉦叩きの鳴く音が聞こえています。季節が秋に移行するこのはざまには、日本の心に触れる様々なものごとが身近に取りまいているように思います。私は昨日道路沿いに群れ咲いているおしろい花を見てほっとした気持ちになりました。子供の頃、このおしろい花の真黒な種を割り、中にある真白い粉を集めては白粉遊びをしたものです。道端や地面に今でも見られる草々は、何十年経ちましても駆け寄ってすぐにお喋りが始まりそうな、変わりのない幼なじみの友だちの顔をしてくれています。もう少し秋になったら真黒なおしろい花の種を割り、白粉の粉とのきれいなコントラストを見てみたいと思います。

     

    十一月の金沢での「裂のほとり」展示会まであと二ヵ月となりました。裂を整える諸々の準備にいそしみます。皆様に古裂を愉しんでいただけますように。
    今月もどうぞよろしくお願いいたします。