
山ごぼう。
七月も終わりに近づきました。
今年は梅雨入りしたとたんに真夏を思わせるような晴天が続きました。
今月行いました【特集の日】の折に、束の間の梅雨空が戻り、特集を終えると再び猛暑日がやってきて、そのまま梅雨が明けてしまったような感じです。
この度の【特集の日】が、梅雨の空に見るような色彩に焦点を当てたものになり、タイトルを「浅葱色とグレイの階調」といたしましたので、御来店いただいたお客様から「丁度梅雨が戻ってきて良かったですね!」とのお声がけをいくつか頂きました。この特集は、二〇二一年九月に開催いたしました展示会「裂のほとりⅦ前期-単色の美-」に続くもので、今回は店内が浅葱色とグレイの階調で満たされた空間となりました。表具や仕覆の裏裂に合うものをお探しに、遠方よりお越しいただきましたり、いろいろと裂の仕事の励みをいただきましたこと、皆様に心より御礼申し上げます。今後も愉しい企画が行えますよう、努力して参りたいと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今店では、山ごぼうをガラスに入れています。赤紫色の茎がきれいで、お花屋さんで大きさを選ばせていただきました。山ごぼうも暑いのか、緑の葉が昨日よりも下がってきたようです。
本日は隅田川の花火大会だそうで、銀座でも浴衣姿の方が見られました。連日大変な暑さですが、ひと夏という言葉があるように、過ぎゆく季節の中にいて その風に吹かれていたいと思います。
まもなく八月がやってまいります。